TPOJ通信

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世界遺産と尺度の絶妙な関係

TPOJカスタマーサポートの佐藤です。

以前、娘の通っていた学校の校長先生が“吹奏楽部が練習する楽器の音色が響く放課後の校舎っていいですね”と、おっしゃっていたことがあります。

先日、ハワイアンメニューを中心としたカフェで食事をしていましたら、併設しているウクレレ教室の方からウクレレを弾く音が聞こえてきて、ふとその言葉を思い出しました。

誰に聞かせるでもなく奏でた音には気負いのない軽やかさがあって、とても静かに心に染み入ってまいります。
放課後の校舎やカフェの片隅から流れてくる音色に心地良さを覚えるのは、その辺りに所以があるのかもしれませんね


近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビュジエ。
この夏、世界7か国に点在する17の建築作品が世界遺産に認定され、話題を呼びましたね。

その作品の一つとして名前が挙がった、東京・上野の国立西洋美術館。
コルビュジエの哲学を随所に配したと評されるこの美術館は、『モデュロール』という独自の寸法を取り入れた設計がなされているといいます。

国立西洋美術館
/ Shutterstock.com

建築界の巨匠が作り上げた新たな“ものさし”。それはシンプルで機能的な美しさを生む、じつに絶妙な尺度でありました。

◆◇◆◇  「寸法」×「黄金比」が生んだ機能美  ◆◇◆◇

module (寸法)+Section d’or (黄金分割)で、Modulor『モデュロール』。

『モデュロール』とは、身長183cmの人が片手を上げた時の高さを226cmとして基準に定め、そこに黄金比を適合させて割り出したコルビュジエ独自の尺度です。 →
モデュロール
コルビュジエは国立西洋美術館を建てるにあたって、この尺度を基に設計を行ったといいます。

例えば天井。2階展示室の天井は高低が付けられているそうですが、低い部分の天井高は『モデュロール』の基本である226cmが採用されています。

また美術館の入り口となるピロティの柱も、『モデュロール』に基づいた間隔で並べられています。それから前庭の石畳や外壁も、同様の尺度を用いた長方形から構成されているのだとか。

さて、国立西洋美術館にはこうして『モデュロール』という仕掛けがたくさん張り巡らされているわけですが、この仕掛けが“身体の寸法”と“黄金比”から作られたものでなかったら、国立西洋美術館を世界遺産にせしめる程の機能美は生まれていなかったかもしれません。
古代ギリシャで発見されて以来、最も安定した美しい比率と言われてきた“黄金比”。この数学的な美しさを芸術と呼ばずして、何と申しましょうか。
そういえば、往年の名女優・オードリーヘップバーンも黄金比の顔を持つと言われておりましたね。

こうしてみると、建築物にしても人の顔にしても、美しいものには絶妙な尺度の法則があるということになるようですね…。

この記事を書いた人

佐藤
佐藤
2009年入社。
マーケティングチームでライティング業務を担当しています。
浅草生まれの葛飾育ち!
下町エキスがたっぷりと染み込んだ江戸っ子です‼