TPOJ通信

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花菖蒲の陰にマーケティング戦略あり!?

TPOJカスタマーサポートの佐藤です。

いつも歩いている道路。
普段は意識することなく通り過ぎているものですが、時に思いもよらない表情を見せることがあるものですね。

先々週のことだったか雨の日があり、歩きながら何ということなしに足元に目をやると、地面にハート模様の水たまりが出来ておりました。
道の凹凸が偶然浮かび上がらせた、ある意味“雨模様”。
思わず頬の緩む、小さな発見でございました


東京の葛飾に、堀切菖蒲園という花菖蒲の名所があります。

隅田川の分流が流れる湿地帯であった堀切一帯は、かつていくつもの『花菖蒲園』が見られ、江戸時代には「江戸百景」の一つとして、歌川広重や国芳らの浮世絵に描かれるほどの観光文化を成していたといいます。

今でこそ、その景観を伝えるのはこの堀切菖蒲園のみとなりましたが、江戸の庶民に高い人気を博していたという堀切の花菖蒲。
その人気の陰には、もしかしたら巧みなマーケティング戦略が隠されていたかもしれません…。

◆◇◆◇  観光スポットとなった『花菖蒲園』  ◆◇◆◇

花菖蒲

鉢植えではなく、『花菖蒲園』という形で群生する花菖蒲を愛でる。
このスタイルは江戸の末期、ここ堀切で発祥したものなのだそうですね。

当時、江戸に出荷する切り花の生産地であった堀切。そんな農村の地に江戸の観光スポットとなる『花菖蒲園』が生まれたのには、後に小高姓を名乗る伊左衛門というお百姓さんの功績があったといいます。

四季折々に栽培する草花の中でも特に花菖蒲に惹かれたという伊左衛門さん、何でも花菖蒲の育種家や愛好家から様々な品種を集めては、それを繁殖させていったのだとか。
花菖蒲の新品種の収集と繁殖はその後も世代を超えて続けられ、伊左衛門さんの菖蒲田はやがて200の品種を超える『花菖蒲園』へと至ります。

そして時を同じくして堀切にはこうした『花菖蒲園』がいくつか誕生し、江戸庶民に人気の行楽地となっていくのですが、それには舟を使って隅田川を渡り気軽に行けることや、誰でも自由に見学できるという大衆性も大きかったようです。

無料で楽しめる近場の行楽スポット。
こうして見ていくと、『花菖蒲園』は企業がPRのために開いている“ショールーム”のような立ち位置にあったのかもしれませんね。
となると、人気浮世絵師が描く浮世絵は、さしずめ広告ポスターといったところになるのでしょうか?

意図したこととは思いませんが、それにしても巧みな展開。今も昔も、成功の裏にはマーケティング戦略というものが存在するものなのでしょうね…。

この記事を書いた人

佐藤
佐藤
2009年入社。
マーケティングチームでライティング業務を担当しています。
浅草生まれの葛飾育ち!
下町エキスがたっぷりと染み込んだ江戸っ子です‼