TPOJ通信

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秋のもみじは見るだけあらず

TPOJカスタマーサポートの佐藤です。

先日、出勤途中の道端で外国の方に呼び止められ、JR駒込駅までの道を尋ねられました。

自慢ではありませんが私、普段英語を使うことは殆どなく、従って英会話も得意ではありません。
ですが幸い、駅までの道はすぐ先の信号を右に曲がるだけでしたので、何とか英語で答えかけたのですが、“信号”の単語が咄嗟に思い出せず、結局途中で言葉に詰まってしまいました。

さて、一度忘れるとどうにも出てこないということがございますね。
その時もそんな気配が強かったので、仕方なく身振り手振りで示すとどうにか伝わったのか、その方は駅の方へと歩いて行かれました。
しばらくして、信号は“traffic signal”だったと気付いたのですが、時すでに遅し。今となっては、あの外人さんがとにかく無事に駅まで辿り着いてくれたことを祈るばかりです…


赤ちゃんが手を広げたような愛らしい形をした“もみじ”。
朝晩の温度差が大きくなると、その身を真っ赤に染めて、見る者の目を楽しませてくれるものですね。

秋の深まりを葉の色に映し取り、美しく色付いてゆく“もみじ”の色彩マジック。それは確かに大きな魅力といえますが、もみじ鑑賞の楽しみはそれだけではありません。
じつは“もみじ”には、視覚とはまた違う五感を使った味わい方があるのだそうです…。

◆◇◆◇  視覚と味覚で楽しむ秋の産物  ◆◇◆◇

大阪府の中でも北に位置する箕面市。ここは大阪都市圏のベッドタウンでありながら国定公園を擁する自然豊かな地域で、関西随一の紅葉の名所としても知られるところです。
 
その箕面市では、もみじは見るだけでなく天ぷらにして食す文化があります。

といっても、ここでいう天ぷらは、天つゆでいただくお惣菜のそれではありません。箕面の『もみじの天ぷら』とは、サクサクとした食感をした、かりんとうのようなお菓子を指します。

もみじの天ぷら

その起源は今から1300年程前のこと。市の北部にある箕面山の修験道場で修業していた役行者(えんのぎょうじゃ)が、滝に広がるモミジの美しさに魅せられ、灯明の油で天ぷらにして旅人にふるまったのが始まりだったと言われています。

かつては自然の風味を生かした味わいだったようですが、今ではやさしい甘さを持つお菓子として親しまれている『もみじの天ぷら』。
素材となるのは、葉肉が薄く切れ込みの浅い一行寺楓という品種の葉で、シンプルながらじつに手のかかった製法で作られているものなのだといいます。

葉の色付きが真っ盛りを迎える頃に収穫された一行寺楓は、まず塩漬けし、その後1年間寝かせて灰汁(あく)抜きをします。そして加工直前に塩抜きし、小麦粉に砂糖と白ゴマを合わせた衣に通して菜種油でカラリと揚げ、たっぷりと時間をかけて油を切るとのこと。

視覚と味覚。人間の持つ五感のうち、二つの感覚で楽しむことのできる“もみじ”とは、考えてみれば何と贅沢な素材でしょうか。
それにつけても、四季に恵まれ、自然の変化を楽しむことに長けた日本文化というのは、“とかく奥深い”の一語に尽きますね…。

この記事を書いた人

佐藤
佐藤
2009年入社。
マーケティングチームでライティング業務を担当しています。
浅草生まれの葛飾育ち!
下町エキスがたっぷりと染み込んだ江戸っ子です‼