TPOJ通信

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ボランティア精神の息づく豪華雛

TPOJカスタマーサポートの佐藤です。

春分の日に鹿児島と名古屋から“開花”の一報が伝えられたのを皮切りに、各地から続々と桜の知らせが届き始めました。
今年もいよいよ桜前線がスタートいたしましたね。

去年より少し早く開花したところもあるようですが、全国的にはほぼ平年並みといった感じでしょうか。

3月も終わりを迎え、動き始めた桜前線。
今年も新しい季節の訪れを告げながら、北へ北へと春を運んでまいります


かつては現在の4月にあたる旧暦の3月に行なわれていた雛祭り。しかし、明治の改暦によって新しい暦が取り入れられてからは、3月3日の行事としてすっかり定着いたしましたね。

確かに今ではそうした認識が強くなった桃の節句ですが、じつは旧暦で祝う地域が残っていないわけではありません。

四国・愛媛の真穴地区と呼ばれる地域では、今もなお、旧暦で雛祭りが行なわれています。そしてそれは、助け合うことを旨とする「結の精神」によって受け継がれてきた、何とも絢爛豪華な行事である のだそうです…。

◆◇◆◇ 絵巻さながら!旧暦に祝う四国の雛祭り ◆◇◆◇

雛人形

愛媛県八幡浜市の南西部に位置する真穴地区。宇和海に面し、おいしいみかんの産地として知られるこの地域では、毎年4月2日・3日の2日間にわたり、『座敷雛』という伝統行事が行なわれます。

『座敷雛』とは、跡継ぎの家に長女が生まれた時にだけ行われる特別な初節句で、無形民俗文化財にも指定されている、真穴地区特有の雛祭りです。

この行事は旧暦に行なわれることも珍しいのですが、何といっても特徴的なのは、他に類を見ない絢爛豪華な飾りつけでしょうか。
そう、『座敷雛』では、ただ雛人形を飾るだけでは終わらないのです。

家具一式を運び出し、建具や畳を取り払った座敷にみかん箱などを敷いて、まずは土台を築きます。そしてそこに、盆栽や岩、桜の花、手作りの小道具などを置き、庭園風景を表現していきます。
さらにこの手作りの盆景に、鯛、伊勢海老、菱餅などの豪華な鉢盛料理と雛人形が並べられ、絵巻さながらの世界が完成します。

こうした飾り付けが“棟梁”と呼ばれる指揮者の下、地域を挙げて行なわれるのもまた独特なものといえるでしょう。
ちなみにここでいう棟梁とは本当の大工さんではなく、長女が生まれた当家の人から頼まれた人物のこと。その棟梁を中心に、親戚や近所の人など一同が協力して『座敷雛』を作り上げるのだそうです。

田植えしかり、稲刈りしかり、冠婚葬祭などの行事もまたしかり。考えてみれば、昔から日本では人手が必要な時には、互いに助け合う「結(ゆい)の精神」というものがありましたね。
そんなボランティア精神と、地域の人たちの愛情が注がれた『座敷雛』で祝福された女の子なら、幸せにならないはずはありませんよね…

この記事を書いた人

佐藤
佐藤
2009年入社。
マーケティングチームでライティング業務を担当しています。
浅草生まれの葛飾育ち!
下町エキスがたっぷりと染み込んだ江戸っ子です‼