TPOJ通信

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箸に見る心地よいサイズ感

TPOJカスタマーサポートの佐藤です。

明日から立春にかけては、二十四節気の“大寒”にあたる時。いよいよ一年でもっとも寒い季節を迎えます。

とはいえ、この厳寒の中で一足早く春の仕度を始めているものもありますね。
我が家にはチューリップ、ムスカリ、紫蘭といった春咲きの球根がいくつか植えられているのですが、すでに青々とした葉を伸ばし、蕾をつけるのを準備万端整えています。

きんと冷えた空気の中で、そうした小さな息吹を見つけると、吹く風は冷たくても気持ちだけは温かくなるものですね…


和食のマナーは“箸に始まり箸に終わる”と申します。
考えてみれば、これだけ洋食化が進んだ今の日本の食生活においても、箸はなくてはならない道具ですね。

古くは「古事記」に記され、奈良時代には普及していたという箸文化。いかにナイフやフォークを使い慣れても、日本人の手にはやはり慣れ親しんできた箸がしっくりと馴染みます。

そんな箸の持つ不思議な心地よさ。そこには長い歴史の中で生み出された人間工学の巧みが隠されておりました…。

和食

◆◇◆◇  最適の寸法は“一咫半”  ◆◇◆◇

人間の身体を基準に導き出された寸法――これを『身度尺』と呼ぶそうですね。

『身度尺』というくらいですから、これを尺度に作られたものは当然身の丈に合った使い勝手の良いサイズとなっているわけですが、日本の暮らしの中には、そうした基準から導き出されたものが、じつは沢山あります。

そして箸もまた、この例外ではありません。

日本の『身度尺』には尺・寸・分などがありますが、その中で箸の寸法に用いられるのは“咫(あた)”という単位。
これは親指と人差し指を直角に広げた時の両指の指先を結んだ線の長さを1単位としたものなのですが、“一咫半”が自分の手に合う箸のサイズと言われています。

箸

ちなみに、一咫は身長のおよそ10分の1にあたるということですから、自分に合った箸の長さは身長の約15%ということになりますね。

メートル法という世界共通の単位も工業規格もない時代に、「使いやすさ」という目盛りで、巧みな寸法を生み出してきた『身度尺』。
それはきっと、使う側の気持ちを思いやる優しさがたっぷりと詰まった“ものさし”だったのでしょうね。

この記事を書いた人

佐藤
佐藤
2009年入社。
マーケティングチームでライティング業務を担当しています。
浅草生まれの葛飾育ち!
下町エキスがたっぷりと染み込んだ江戸っ子です‼