結紮しやすいブラケットとは?
「セラミックブラケットって、結紮しにくいんだよね。」
先生もご存知の通り、結紮のしやすさは、タイウィングの裏側の深さで決まります。タイウィングの裏側をどれだけ深くできるのか?これが結紮の生命線と言ってもよいと思います。
だからどれだけ深くすることができるのか?
深くできればだんぜん結紮がしやすくなります。
「セラミックブラケットの結紮って大変なんだよね。ゴムなんかすぐにとれてしまうことがあるからね」
下の写真をご覧ください。
タイウィングを深くしてあるほうは、ほとんどゴムが外れることはありません。逆にタイウィング浅い、タイウィングがないようなブラケットはすぐにとれてしまうのは、この写真からもご想像ができるのではないでしょうか?
それでは、どうしてタイウィングが深いブラケットと浅いブラケット、もしくはほとんどないブラケットが生まれてしまうのでしょうか?
それは、そのセラミックブラケットがどのような製法でつくられているかで決まるのです。
製法による違い
多くのセラミックブラケットで採用されているのは「削りだし製法」です。この製法は、セラミック樹脂の固まりを金属(刃物)で削っていき、ブラケットの形を作っていきます。どんなにすばらしい技術を持ってしても、削りだして細工をできる範囲は決まってしまうのです。
だから、タイウィングを深くすることがとても難しいのです。もちろん、そこには製品の性能も加わります。
「割れる」ことについてのページもご参照ください。
しかしInVuが採用している「インジェクションモールド製法」であれば可能なのです。
なぜか?
「インジェクションモールド製法」は、はじめに金型をつくります。その金型には細かい加工をすることができる。だから、はじめからタイウィングを深くしておくことにより、結紮のしやすいタイウィングが実現できたのです。
もう「セラミックブラケットの結紮はしにくい」とは言わせません。